気をつけたい!熱中症のメカニズムと予防対策方法

気をつけたい熱中症

8月中旬。まだまだ熱い日が続いていますね。
そんな時に気をつけたいのが熱中症

気をつけているつもりでも、悪条件が重なると室内でも熱中症にかかってしまう恐れがあります。重篤化するとかなり危険な状態に。

でも、対策・処置をしっかりすれば大丈夫!

今日は熱中症対策と応急処置についてご紹介します。
初期症状の見極め方も知っておけばすぐに対応できますね。

 

 

 

そもそも熱中症とは?

熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のこと。

公益社団法人 全日本病院協会 「熱中症について」

つまり、体温の調整ができなくなったことにより不調が生じる病気です。

人間の平均体温は大体36~37度の間と言われていますが、
熱中症にかかると40度超えの発熱をすることも珍しくありません。

熱中症は重症度によって Ⅰ ~ III に分類されます。
40度を超える熱は重症度IIIにあたり、熱射病とも言われます。

 

熱中症の発熱の仕組み

人間は体が熱を産み出す働き(産熱)と体から熱を逃がす働き(放熱)のバランスで体温を調節しています。
体温より気温が高い場合には、汗を出して気化することで体温を平常に保ちます。
熱中症の初期段階では、汗が出ているため体温の上昇が伴わないこともありますが、
大量の汗をかき、体内の水分が失われると、それ以上汗をかくことができず、体温が上がっていきます。
熱中症によって体温が上昇する状況は、汗をかくことによる体温調節機能が失われているため、
生命の危機的ラインとされる42℃を超える高熱につながることもあります。

一般財団法人日本気象協会 発熱のメカニズム:熱中症と風邪の違い

熱中症が重症化してしまうと汗をかくことができなくなってしまうため、体温調節ができなくなってしまうんですね。

 

熱中症になりやすい時

暑い日や湿度の高い日には充分注意しましょう!
屋外での活動はもちろんのこと、室内でじっとしている時にも熱中症になる場合があります。
扇風機やクーラーを活用して、室温を調整しましょう!

また、小さなお子様やご年配の方は熱中症にかかりやすいと言われています。
他にも、寝不足や疲労が溜まっている時などは充分注意しましょう!

 

熱中症の症状

めまいや顔のほてり

めまいやほてりは熱中症の初期症状です。

他にも……

筋肉痛や筋肉の痙攣

体のだるさや吐き気

汗のかき方がおかしい

体温が高い

呼びかけに反応しない

まっすぐ歩けない

水分補給ができない

などの症状が見られたら応急処置をしましょう!

 

応急処置の方法

1. 涼しい環境に移す

風通しの良い日陰や、クーラーが効いている室内に

2. 脱衣と冷却

衣類を脱がせて、体内の熱を外に出します。
さらに、露出させた皮膚に水をかけ、うちわや扇風機などで仰いだり、
氷嚢で首やわきの下、太ももの付け根を冷やし、体温を下げます。

3. 水分と塩分を補給する

冷たい水、特に塩分も同時に補える経口補水液やスポーツ飲料などを。
ただし、意識障害がある場合は水分が気道に流れ込む可能性があります。
また、吐き気や嘔吐の症状がある場合には、すでに胃腸の動きが鈍っている
と考えられるので、口から水分を入れることは避けましょう。

こんな場合は要注意!

熱中症を疑う症状があり、意識がない、
または呼びかけに対する返事がおかしい場合は
すぐに救急車を呼びましょう。

意識がある場合は、前述の応急処置を行います。
ただし、水分を自力で摂れない場合は、医療機関へ。
また、水分を自分で摂れ、必要な応急処置を行ったものの、
症状が改善しない場合も、医療機関に行きましょう。

全日本病院協会 「熱中症について」

 

熱中症になる前に!予防対策方法

暑さを避ける

外出時にはなるべく日陰を歩く、帽子や日傘を使いましょう。
家の中では、ブラインドやすだれで直射日光を遮ったり、
扇風機やエアコンで室温・湿度を調整するのが有効的です。

また、環境省の熱中症警戒アラートもおでかけの参考にしてください。

服装を工夫

理想は、外からの熱の吸収を抑え、体内の熱をスムーズに逃がす服装です。
熱がこもらないよう、襟ぐりや袖口があいたデザインもおすすめです。
インナーは肌とアウターの間に空気の層ができ、外からの熱気を遮断してくれる効果もあります。

こまめな水分補給

暑い日には知らずしらずのうちに汗をかき、体内の水分が失われています。
のどが渇く前からこまめに水分を補給しましょう!
ただし、コーヒーや緑茶などのカフェインが多く含まれている飲み物、アルコール類は利尿作用があるので適しません。

また、汗をかくと、水分と一緒にミネラルやビタミンも失われます。
水分補給だけではなく、ミネラルも補給するようにしましょう。

ちなみに、スポーツ飲料は水分とミネラルを同時に補給できますが、
糖分が多いため、飲み過ぎには注意が必要です。
ミネラルを補給するには、麦茶が最適です!

暑さに備えた体作り

ウォーキングやランニングなどの運動で汗をかく習慣を身につけることも、大事な予防法の一つです。
日頃から暑さに身体を慣らしておきましょう。

 

まとめ

夏も終わりが見えてきたとはいえ、暑い日が続いています!

コロナウイルス対策としてマスクを付けた日々が続きますが、
適度な水分補給をしながら体調には充分気をつけましょう!

また、室内では冷房をつけることが大事です!
冷房の機能で風向きを調整すると、直風を避けられたり、
除湿モードを使うと部屋が冷たくなりすぎずに湿度を抑えることができます。
冷房が苦手な人は是非試してみてください。

激しい運動中は、人気のないところであればマスクを外すことも有効的です。

工夫しながら、夏を乗り切りましょう!

 

参考記事

医療機関や環境省など、多くの団体が熱中症に関する情報を公開しています。

 


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