【対談ブログ第1弾】筋ジストロフィーで留学?!  ゲスト:大西修平さん 第1回

おひさま対談ブログでは利用者様のそれぞれのユニークなエピソードを発信します。

「自分らしく生きる」をテーマに、皆さんの人生観や夢、病気との向き合い方など興味深いお話をしていただきます。

 

今回のゲストは大西修平さん!

筋ジストロフィーという難病を抱えながら、ハワイに3年間の留学をしたそうです。

そんな彼のユニークなストーリーをお話ししていただきました!

 

大西修平さんの対談ブログは全3回。今回は記念すべき第1回です。

今回のテーマは「筋ジストロフィーと留学」です。

 

第2回、第3回はこちら⬇️

大西修平

1986年、東京都生まれ。

小学校一年生でデュシェンヌ型筋ジストロフィーを発症。

高校卒業後、一人でハワイへ渡米。ホノルルで三年間の留学生活を送る。

帰国後は福祉業界に関わりつつ、障がい者の留学支援を行っている。

手や足を動かすための筋肉の組織が壊死と再生を繰り返す遺伝性の筋疾患の総称。

進行性で、筋力の低下や筋の萎縮などをもたらす。

有病率の正確な統計はないが、人口10万人あたり約20人の患者がいると言われており、難病に指定されている。

Doctors File 「筋ジストロフィー」(2019/10/23

どうして留学しようと思ったの?

 ただただ人と関わることが好きでした。

日本だけに限らず、もっといろんな人と話したいと思ったことがきっかけです。

当時は英語を話せるようになれば世界中の人と会話ができる!と思っていたので留学しました。

それに、英語を学ぶことが面白いなとも思っていましたね。

 

 ハワイに留学した理由は、小さい頃から何度かハワイに行ったことがあったからです。

「英語を勉強するなら英語圏であるハワイが良いな」と思ってハワイに留学しました。

学先の決定に病気は影響しませんでした

結果的に、温暖な地域での留学は自分にとって良かったです。

病気が留学を躊躇う原因にはならなかった?

 当時はあまり病気のことを考えていなかったので躊躇う理由にはならなかったです。

それよりも留学に向けてどうやって問題解決できるかを考えていました。

障がいを持って留学するってどんな感じ?

 個人的には障がいを持って留学したという認識はないですね。

 留学する上でそこに随する問題をどう解決するのかを考えていました。

 心が折れる瞬間もあったかもしれないけれど、心が完全に折れる前に物理的な解決をしていましたね。

大西くんって、障がいがあるとかないとか関係なく、目の前にぶち当たった壁をいかに乗り越えるかということを常に考えて生きてるよね。今を生きてる!私もそんな風に考えて前に進んで行きたいな。

病気を抱えながらの留学はどのように生活したの?

 実は大学のオフィスの人が手伝ってくれたんです。

大学にはオフィシャルな形で身体的な介護をすることはできないと断られてしまったんだけど、その人は「友人として自分が(介護を)やってあげるよ」と言ってトイレとか手伝ってくれて。

今やってる障害者向けの留学サポートもこの人が持ちかけてくれた話なんです。

なぜ障がい者の留学支援を始めたの?

 友人がその話を持ちかけてくれた時に、自分のできることを検討した結果やってみようと思いました。

決意した理由は主に2つあって。1つは大学の時に旅行関係の仕事をやってみたかったから。やりたかった仕事と同じような仕事ができると感じました。

 もう1つは、日本に帰国してからもハワイと繋がっていたかったから。

留学から帰ってきてからハワイとの繋がりといえば友人との間だけでしかなかったけど、好きな場所だから何かしら別の形で繋がれたらもっと面白いのかなって。

 留学中のサポートをしてくれたり、留学支援のきっかけを与えてくれた彼はまさに「運命の人」です。

留学支援の話を持ちかけてくれた時も、「サポートをするといってもそんなに留学生をたくさん送れないよ」って言ったら、「それでもいいからできることをやろうよ」と言ってくれて、こうやって形になったんですよね。

その後、ハワイにある大学・語学学校7校に売り込みをして提携することができました。

留学支援ではどんなことをしているの?

 インウェブアウトという留学支援のウェブサイトを作って、留学斡旋会社と同じように留学したい人の相談を受けて支援をしています。

留学の話って割と難しいから自分でやると大変なことが多いです。

交換留学という形だけでも、ビザや住居の手続きがあるし、ましてや障がいがあるとなおさら。

自分自身が障害を持って留学した時に苦労はしたし、わからないことがたくさんある中でやってきたので、その経験を生かして「障がいを持っているけど留学したい」と思っている人の支援ができたらいいなという気持ちでやってます。

留学経験は今の自分に影響している?

気は関係なく、大学ではとにかく勉強させられたので忍耐力がつきました。

大変なことがあっても、あの時より大変なことはない!と感じることで物事を物理的に解決しようとする力がつきましたね。

病気のあるなしに関係なく、一人で渡米して生活するというだけでも本当に大変なことがたくさんあったと思います。

そんな中で常に課題をどう解決するかというところにフォーカスしているから、周りの人が進んで手を差し伸べてくれるんですよね。

人間力ってこういうことなのかな。学ぶことが多くて、本当に尊敬してます

今回は、「筋ジストロフィーと留学」をテーマに、大西修平さんの留学生活と留学支援についてお話ししていただきました。

 

「目標を達成するために、何が課題か、どうしたら解決できるのかを常に考える」という姿勢が大事だということをライターは学ばさせていただきました。

 

大西修平さんのように、留学にチャレンジしてみたい、という方は是非、大西さんの障がい者向け留学支援「インウェブアウト」をチェックしてみてください。

次回は、大西修平さんの筋ジストロフィーとの向き合い方についてです。

お楽しみに!